2003年2月20日 歩兵第168聯隊慰霊祭
メークテーラー 激戦の証明の写真
メークテーラー 激戦の証明の写真
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Greeting
今年は戦後78年(2023時点)を迎えます。大東亜戦争(太平洋戦争)では、日本兵約310万人が犠牲になり、中でもビルマ戦線では約19万人の尊い命が失われました。
「ジャワの極楽・ビルマの地獄・生きて帰れぬニューギニア」と例えられたビルマ戦争です。
私の父はインパール作戦救援部隊として、戦況が悪化したビルマに派遣され、激戦地メークテイラーへ向かった先陣隊の400名の兵士の内の2人の生き残りです。
「生かされた命は戦友を慰霊する為にある」と、ミャンマー上座僧の資格を取り生涯戦没者慰霊に努めました。そんな父と共に歩いた私の約30年の慰霊経験を元に、ご遺族の皆様と慰霊継承を続けながら、激戦地インパールやメイクテイラーを訪れ、実際の戦跡を見た上で、ビルマ戦史を正しく学び、父から娘に引き継がれた戦争体験記録や史実を少しでも解りやすく次世代に伝える為の記録として、微力ながらここにまとめました。
ビルマ戦争の犠牲者は、日本兵以外にミャンマーの住民や勿論相手国、連合軍の兵士の方々にも多大な犠牲者が出た事を忘れてはなりません。
今日の日本の平和は、先の戦争の犠牲者の上に成り立っております。
戦争の悲惨さや平和と有難さ、命の大切さを後世に伝えながら、世界中の戦没犠牲者の方々に心より哀悼の意を捧げます。
令和5年10月吉日
ビルマ戦線 第49師団歩兵第168聯隊慰霊
代表世話人
藤原淑子