− 平和の祈り・ビルマ戦没者慰霊 −

第49師団(狼兵団)歩兵第168聯隊

戦没者慰霊の旅 改訂第3版

インパール作戦・イラワジ・メイクテイラー会戦の地へ

藤原淑子

本書は、25年前から父の活動を手伝い、父亡き後は父の遺志を継いだ著者が、インパール作戦、イラワジ・メイクテイラー会戦の現地に赴き、現地の地形を見て、地形から見たビルマ戦争の無謀さ、そして多くの命の犠牲を生んだ事実を、多くのご遺族や戦争を知らない方々に紹介するものです。

ミャンマーの北西部のチンドウィン川流域の村は、少数民族地域で情勢不安の為、現地に入るには多くの困難が伴い外国人の入域は永年許されず、またミャンマーから陸路でインド/インパールへの外国人の国境越えも同様でしたが、共に解除がされた翌年の19年秋に著者は現地に入りました。著者は日本軍の戦跡をたどりながらチンドウィン川を下り、アラカン山脈を縦断し、インパール・メイクテイラーへと慰霊の旅を続けます。主要な地形写真は勿論、日本軍各部隊の慰霊碑や市街の様子など貴重な現地写真をふんだんに使い、更に、戦史の概要をまとめ、初めての方にもインパール作戦、イラワジ・メイクテイラー会戦を約60ページにわたり解りやすく解説しています。

「改訂第3版」の発行にあたり

初版発行から約5年が経ち、ビルマ戦没者慰霊活動に毎年各地で奔走する中、ご遺族様から色々な遺族交流と相談を頂く事が多くなりました。その内容は「戦歴の調べ方・所属部隊の各進軍路・戦死さらた場所」などが主です。

父の部隊調査以外にビルマ戦全体の戦史調査が増えた経験から、61P 以降に「ビルマ戦没者慰霊祭に関する情報」や「千鳥ヶ淵戦没者墓苑様の遺骨収集概見図」「ビルマ戦部隊分類」も明確により多くの方々がご自分でも大切な方の戦歴を調べる上で一つのヒントになればと追記資料致しました。

ビルマ戦という一つの悲惨な戦争を「知ること」を契機に、戦争で散華された多数の方々の犠牲の上に、今の日本の平和と私達の命がある事に感謝を添えて戦後生まれとして正しく戦史を学びながら、ビルマ戦地を巡礼した経験から後世へ残しお伝えした巡礼本です。

~愛と赦し・そして平和へ~ 「昨日の敵は今日の友」

              戦後80年:2025年8月  藤原淑子