父
今里淑郎とは
太平洋戦争中に、「インパール作戦救援部隊」としてビルマに派遣され「49師団歩兵第168聯隊」に所属し、メークテイラ―会戦に先陣隊として激戦に向かった400名の内の、たった2名の生き残りとなりました。
「生かされた命は戦友を慰霊する為にある」と、戦後、ミャンマー上座僧の資格を取り生涯戦没者慰霊に努めました。
私の戦没者慰霊の原点となる「父について」ご紹介いたします。
父から後世へのメッセージ
一言ご挨拶を申し上げます。
戦後七十余年が流れますと、ほとんどの人に戦争はなく遠い昔話のような感じになっております。
私は戦争を賛美し肯定するものではありませんが
戦争体験者として
歴史の事実として
日本人として
当時 二十歳そこそこの若者たちが 生命を捧げ 守ろうとしたものが何であったか 正しく理解し
今もなおビルマの荒野に 己の生命の価値を問い続けているものが 横たわっている事を忘れないでほしいのです。
ありがとうございました。
今里淑郎
(いまさとしゅくろう)
96歳
(2018年3月1日他界 メイクテイラー会戦で部隊壊滅した日)
ビルマ上座僧 − 戦没者慰霊のために
僧侶になろうとヤンゴンで誓い合った約束とは くわしくはこちら
果てなき家路
〜戦後72年・進まぬ遺骨収集〜
福岡・佐賀 KBC News様が2017年5月に放送された「果てなき家路」の動画がYouTubeに掲載されました。
2016年4月に「戦没者遺骨収集推進法」が施行されてもなお進まない、太平洋戦争の戦没者遺骨の収集、家族への返還について取材されたものになります。
この動画の9分20秒あたりから、福岡の三原様が父 今里淑郎へ、ご自分のお父上の消息を調べに来た際の様子が写っております。